土手を歩いていると、頭の上についてくる蚊のような生き物、それユスリカです。

昆虫

土手を歩いていると、頭の上についてくる蚊のような生き物、それユスリカです。

土手を歩いていると、頭の上に蚊のような生き物がついてきた経験、誰しもが一度はあると思います。

今回はその蚊のような生き物は何なのか。その生態について深掘りしていこうと思います。

その生き物の正体はユスリカ

結論、頭の上に付いてくる蚊のような生き物の正体はユスリカというハエの仲間です。

蚊の仲間ではなくハエの仲間なんですね。

ユスリカの生態

体長

ユスリカは、体長1cmで蚊に似た姿をしています。

人の血を吸う?吸わない?

人間の皮膚を刺し、血を吸ったりすることはありません。

また、蚊のようにすばしっこくもなく、基本的にゆっくりと飛んでいます。

生息域

ユスリカは川や用水路など、水がある場所の近くに多く生息しています。

その理由は、ユスリカが水中に産卵するためです。詳しくは以下で解説します。

成長過程

ユスリカのメスが蚊柱を見つけ、オスと交尾を行い、水中に産卵します。

ユスリカの卵は卵塊(らんかい)と呼ばれていて、名前のとおり卵がまとまっている状態で水中に産み落とします。

ユスリカの種類によって産卵する数に違いはありますが、一回の産卵で約1000~3000個卵を産むとされています。

産まれた卵が孵(かえ)ると、2日程度でさなぎ、さらに2日程度で成虫になります。

成虫になったユスリカは、エサを食べないため、3〜5日で死んでしまいます。

とても短い一生ですね。

ユスリカによる被害

そんなユスリカが発生するとどんな被害があるのでしょうか。一つずつ紹介していきます。

大量発生による被害

前述したとおり、ユスリカはその生態から水辺に多く生息するため、水がある場所であれば、どこでも大量発生の可能性があります。

大量発生したユスリカは、見るだけで不快ですよね。

さらに、大量発生すると干している洗濯物に付くことが多々あります。

その洗濯物に付いたユスリカを、気付かないうちに潰してしまうと、黄色い汁がついてしまいます。最悪ですね。

また、自転車で蚊柱を通ってしまうと、目や口に虫が入るわ、視界を大きくふさがれるわで大変不快&危険です。

なるべく蚊柱は避けて通行したいですね。

光、紫外線に集まる

コンビニの照明に寄ってきた大量のユスリカ。誰しもが一度は見たことがあると思います。

なぜユスリカは照明に集まるのでしょうか。

照明の光に集まっているということも、もちろんありますが、それ以上に、照明から出ている紫外線に集まっているとされています。

コンビニだけでなく、自動販売機や街灯にユスリカが大量発生していると、不快ですね。

頭の上に大量のユスリカが付いてくる

タイトルでも書きましたが、ユスリカといえば、頭の上を付いてくる様が有名ですよね。

なぜ頭の上を付いてくるのかというと、ユスリカは蚊柱を作る時、目印を決めます。人の頭はその目印にされているという説が濃厚です。

そのため、必ずしも人の頭でないとならない理由はなく、カラーコーンやポールなど、色がはっきりしている場所であれば蚊柱がたっていることが多いです。

一度目印にされてしまうと、ユスリカは執拗に追いかけてきますので、蚊柱から逃げるのは至難の業です。

不快以外の何物でもないですね。

ユスリカによる被害を防ごう

ユスリカの被害は様々あることが分かっていただけたかと思います。そんな被害を少しでも減らすための対応策をまとめましたのでご覧ください。

虫よけスプレー

ユスリカには虫よけスプレーが効きます。

室内に侵入してこないように玄関にかけるタイプや、外出時に体に噴きかけるタイプなど様々な商品がありますので、ご自身にあったスプレーを使用しましょう。

家の光が外に漏れないようにする

ユスリカは照明などの光、紫外線に寄ってくる性質を持っているので、光を遮断することも効果的です。

夜はカーテンを閉めることで、ユスリカが窓のすぐそばに寄ってくる可能性が低くなることでしょう。

外にある照明はどうすれば良いのか!カーテンなんてできないぞ!と思ったそこのあなた。安心してください。

カーテンをすることは物理的にできませんが、照明器具をLEDに替えることは検討可能だと思います。

ご自宅の照明が、蛍光灯や水銀灯であれば紫外線が出ているため、交換が可能であれば紫外線をほとんど発さないLEDの照明に替えると、効果が期待できます。

交換できない場合は、紫外線をカットするシートなども販売されていますので検討してみてはいかがですか?

不要な水は溜めない

水が溜まった場所は、ユスリカにとって天国です。

水路以外にも、水が溜まったバケツであればユスリカが繁殖する可能性がありますので、バケツはひっくり返しておく、片付けておくなどの対処をしましょう。

まとめ:ユスリカの被害に遭わない快適な生活を

いかがでしたか。小さい虫だと思って甘く見ていると、様々な被害に遭ってしまいます。適切な対処を行い、快適な生活を送ってください。それでは。

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