トコジラミってどこにいる?意外と知らない生態について解説します。あなたのすぐそばにいるかもしれません。
トコジラミは別名、南京虫(なんきんむし)と呼ばれています。
昔は都市部に生息していましたが、殺虫剤が広まるとともにその姿を見かけることは少なくなっていました。
しかし、最近になって、日本各地でトコジラミが猛威を奮っています。
今回はそんなトコジラミの生態や駆除方法をお伝えします。
トコジラミの生態
体の特徴
体長:6mm
体色:茶色
とても小さく、ノミのような姿をしています。
分類はその名前からシラミの仲間と思われがちですが、カメムシの仲間になります。
エサ
トコジラミは、人や犬、猫などの動物の血をエサとしています。
血を吸うと、トコジラミの体色が濃血色になり、丸く膨れ上がるので、血を吸ったトコジラミは一目瞭然です。
また、このトコジラミのすごい所は、吸血しなくても1年以上生きることができる所です。
トコジラミの寿命は1〜1年半と言われているので、一生のほとんどをエサなしで生きる個体も存在していることになります。すごいですね。
繁殖
トコジラミは、1日に5個程度、卵を産み、生涯で約500個の卵を産みます。
卵は、1週間程度で卵からかえり、その後2ヶ月程度は幼虫と呼ばれる期間で、吸血をして生活しています。
吸血をして、成虫となったトコジラミは、繁殖活動を始めます。そのため、放っておくとどんどん増えていって手がつけられなくなります。
トコジラミってどこにいる?
トコジラミの生息場所
トコジラミはとても小さく、カーペットや畳の隙間、ダンボール、ソファーなど、ありとあらゆる場所に生息しています。
昼間はそういった場所に隠れ、夜になると出てきて吸血を行うことが多いです。
生息場所の拡大
前述したとおり、トコジラミはとても小さく、隙間に隠れているため、ソファーに座った時などに人に気づかれずに衣類に侵入することができます。
そういった方法で、人を介してどんどん生息域を広げていきます。
トコジラミの吸血は痛い?その症状は?
トコジラミの吸血
トコジラミは吸血の際、血が固まらないように、特殊な唾液を注入しています。
この唾液が人類を困らせています。
トコジラミに吸血された時の症状は?
トコジラミに吸血されると、前述した唾液によって、激しいかゆみが生じます。
このかゆみはアレルギーのため、吸血されてすぐは気づかないことが多いです。
しかし、吸血が続くと次第にかゆみを感じ、吸血された場所が赤くなる場合があります。
人によっては、睡眠が出来ないほど強いかゆみが出る場合もありますので、病院を受診することをおすすめします。
自分でできる駆除方法
掃除機で吸い取る
トコジラミは、掃除機で吸い込んで駆除することができます。
ここで一つ注意点。掃除機で吸い込んだままにしていると、せっかく吸ったトコジラミが逃げ出してしまいます。
掃除機で吸いこんだら、すぐに掃除機内のゴミを密閉しましょう。
ガムテープに貼りつける
掃除機で吸いきれないトコジラミは、ガムテープに貼り付けて取り除きましょう。
ガムテープで取った場合も、すぐに密閉するなどして、トコジラミの脱走を防ぎましょう。
スチームクリーナーで熱を与える
トコジラミは高温にさらすと死亡するので、スチームクリーナーなどで熱を与えることも効果的です。
ただ、掃除機やガムテープで取り除く方が手っ取り早いかなとも思います。
殺虫剤で駆除する
最後は科学の力を使って駆除ですね。
ただ、近年のトコジラミは殺虫剤に対する耐性がついており、市販の殺虫剤では効かないことがあります。
成分をよく確認して、トコジラミに有効な殺虫剤を使用しましょう。
まとめ:トコジラミのいない快適な生活を
いかがでしたか。あなたの周りにもトコジラミは潜んでいるかもしれません。一番の対策は、こまめに掃除をすることなので、身の回りをできるだけキレイにしておきましょう。それでは。
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