雨が降った次の日、ミミズが大量に干からびている理由

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雨が降った次の日、ミミズが大量に干からびている理由

雨が降った次の日、アスファルトの上で干からびているミミズを見かけたことはありませんか?

普段土の中にいるミミズがなぜ地上に出てくるのでしょうか。そんな謎を解き明かしていきます。

なぜミミズは雨の日になると地上に出てくるのか

ミミズは基本的に土の中で生活しています。

食べ物も、土の中に含まれている有機物や微生物を食べているため、地上に出てくる必要はないはずです。

しかし、雨が降ると、土の中からミミズが出てきます。その理由は、①酸素を求めて地上に出てきている。という説と、②大規模な移動と繁殖のために地上に出てきている。という説があります。それぞれ解説していきます。

ミミズは、酸素を求めて地上に出てくる?

ミミズは人類と同じく、酸素を取り入れないと生きていけません。

人類は呼吸によって酸素を体内に取り入れますが、ミミズは、体全体を使って、酸素を取り入れています。

そのため、雨が降ると、土の中の酸素が減り、酸素を求めて地上に出てきているのではないか?という説があります。

ミミズは大規模や移動と繁殖のために地上に出てくる?

ミミズは体をくねらせて、地上を移動することができます。雨で地面が湿っていれば、より早く滑るように移動することができるため、雨の日を狙って、新たな生息地を探していると言われています。

また、ミミズは雌雄同体なので、他のミミズと出会うと、精子を交換して、お互いが受精することができます。

その受精をするために、雨の日に地上に出てきて、他のミミズを探しているという説もあります。

ただし、これらの話はあくまで説であり、絶対にそうと決まっている訳ではありません。

ミミズの研究が進んで、ミミズが地上に出てくる理由が解明される日が楽しみですね。

日本にいるミミズは大きく分けて2種類

日本にいるミミズは、フトミミズ科とツリミミズ科の2種類に分けることができます。

フトミミズ科のミミズはフトミミズ(ドバミミズ)、ツリミミズ科のミミズはシマミミズと呼ばれています。

フトミミズ(ドバミミズ)

体長:10cm以上

太く大きめのミミズで、畑でよく見かけるミミズは、ほとんどがこのフトミミズです。

フトミミズは土に含まれている有機物や微生物を食べて生活しています。

ミミズの良いところは、食べた有機物や微生物を消化し、フンとして排出することで、土壌を肥沃にすることができる所です。

そのため、フトミミズが適度にいる畑は良い畑だと言えるでしょう。

シマミミズ

体長:6〜9cm

シマミミズは、フトミミズに比べて短く、太さも細いです。

フトミミズが畑などに多く生息している一方、シマミミズはゴミ捨て場に多く生息しています。

なぜ畑にいないのかと言うと、シマミミズは腐敗有機物(生ゴミ等)を好んでいるため、畑にはあまりいません。

もし、畑に大量に生息していれば、その畑は腐った物がたくさんある畑である可能性が高いので、見分けるポイントとして覚えておきましょう。

逆に、腐敗した有機物を食べて分解してくれるので、生ゴミの分解に活用されています。

フトミミズが多い畑は良い土壌?

フトミミズが適度にいる畑は良い畑だと前述しましたが、大量にいたら話は変わります。

フトミミズが多いと言うことは、フトミミズのエサとなる有機物も多いと言うことが言えるからです。

有機物は、食物にカビを繁殖させたり、微生物が増えて、窒素不足に陥ったりするため、良いものではありません。

そんな悪い環境なのに、ミミズがいるから良い畑なんだ!と勘違いしないようにしましょう。

また、ミミズが多すぎると、ミミズを捕食するモグラを引き寄せてしまうと言う点も挙げられます。

モグラは土を掘って生活しているため、畑の畝が壊されてしまうこともあります。何事も適量が一番ですね。

まとめ:ミミズの研究が進み、謎が解明されることが楽しみ

いかがでしたか。雨の日にミミズが地上に出てくる理由は様々な説がありましたが、あなたはどの説が有力だと思いましたか?ミミズの研究が進み、謎が解明される日が待ち遠しいですね。それでは。

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