クモは逃がした方が良い?害虫を食べてくれるクモや気をつけた方が良い毒グモをご紹介

昆虫

クモは逃がした方が良い?害虫を食べてくれるクモや気をつけた方が良い毒グモをご紹介

クモ。苦手な方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなクモを見つけた時にはすぐに駆除せず、逃した方が良い理由や、気をつけるべき毒グモをご紹介します。

これを読んで快適な生活を送ってください。

クモは益虫?害虫?網を張る奴と徘徊する奴の違い

クモには網を張る奴と徘徊する奴がいる

クモといえば、網を張ってエサがかかるのを待っている姿を想像される方が多いと思います。

ですが、クモには網を張らずに、徘徊してエサを捕獲するタイプのクモもいます。

多くの場合、部屋で見かけるクモは徘徊するタイプのクモが多いです。

ほとんどのクモは人には無害

クモを見つけたらすぐ駆除。スプレーをプシューだ!!と行動している方、多いのではないでしょうか。

もしかしたらその行動、他の害虫(ゴキブリ等)を呼び寄せるきっかけになっているかもしれません。

クモは日常的に、ゴキブリやハエなどの害虫を食べて生活しているため、我々の苦手な虫を減らしてくれています。

中でもゴキブリを主食とするアシダカグモは、一日に10匹以上もゴキブリを食べてくれると言われています。

そのため、クモとゴキブリを天秤にかけ、許容の範囲内でクモは逃がしてあげると、他の害虫が減り、結果として良い環境になる可能性があります。

クモの種類

ジョロウグモ

体色:黄色、青色

大きさ:1〜3cm

ジョロウグモは非常に細かい網をつくります。夏から秋にかけて網を張って活動し、産卵後の冬には死んでしまいます。

コガネグモ

体色:黄色、黒色

大きさ:1〜3cm

コガネグモも網を張るタイプのクモです。

その色合いから、ジョロウグモと間違われることが多いです。

簡単な見分け方としては、コガネグモの方がジョロウグモより足の太さが太いです。足が太ければコガネグモと覚えましょう。

ハエトリグモ

体色:茶褐色

大きさ:1cm

ハエトリグモはその名のとおり、主にハエを食べて生活しています。

このクモは網を張らず、徘徊するタイプなので、場所を移動しながらハエを食べてくれます。

ぴょんぴょん飛び跳ねる姿は可愛いですよ。

体が小さいので大きめのゴキブリは食べることができませんが、ゴキブリの赤ちゃんであれば食べて駆除してくれます。

アシダカグモ

体色:茶色

大きさ:10cm

アシダカグモはゴキブリを、一日に10匹以上も食べてくれるハイスペックゴキブリキラーです。

見た目が大きいので、急に視界に入ってくると驚きますが、このクモは徘徊するタイプなので、駆除せず逃がしてあげることで、家の中のゴキブリを減らしてくれます。

ゴキブリからすると、この上ない天敵です。

セアカゴケグモ ⚠︎毒グモ

今までご紹介してきたグモは、基本的に人類には無害ですが、このセアカゴケグモは毒を持っています。

1990年代に外国から日本に来たとされていて、現在では日本全国に分布しています。

黒色に赤いひし形の模様が2つ並んでいるのが特徴です。

このクモは徘徊するタイプで、ダンゴムシやアリをエサとしています。

セアカゴケグモの毒は神経毒です。

そのため、セアカゴケグモに噛まれると激しい痛み、発熱、発汗が起こることがあります。

死亡することは非常に珍しいですが、乳児や高齢者は重症化する可能性が高いです。気をつけましょう。

クモの習性

クモの巣ができやすい場所とは

クモの巣だけを見ると、綺麗につくられていて、美しいと感じることもありますが、基本的には汚いイメージがもたれ、清潔感がないように見えます。

なるべくクモに巣を作らせたくない!という方のために、クモが巣を作りやすい条件をお伝えします。これと逆のことをすると、クモに巣を作られづらくなります。

クモの巣がつくられやすい条件

①網が壊されにくい場所(人の手が届かない場所)

②エサとなる生き物がたくさんいる場所

頑張ってつくった巣がすぐに壊されると、クモは嫌がります。そのため、クモはなるべく巣が壊されにくい場所を選びます。

また、せっかく巣をつくっても、引っかかる生き物が少なければクモにとって旨味がありません。

以上のことから、クモはこの2つの条件が揃っている場所に巣をつくりやすいです。

捕食方法

クモは一般的な肉食生物のように、エサとなる生き物にそのままかぶりつくことはしません。

クモはエサを捕まえると、まず毒液を流し込み動きを止めます。

その後、消化液を流し込みエサをドロッドロにします。

そのドロッドロになったエサを吸い込むようにして食べます。恐ろしい食べ方ですね。

ちなみに、ゴキブリキラーのアシダカグモは、噛む力も強いので、噛みながら消化液を流し込み食べるパターンもあります。こわ。

まとめ:クモと共生して害虫を減らしてもらおう

いかがでしたか。つい駆除してしまいがちなクモですが、逃がすことでゴキブリなどの害虫を減らしてくれる益虫の一面もあることが分かってもらえたと思います。あなたもクモと共生してみてはどうですか。それでは。

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