カメムシ最近多くない?なぜ大量発生するのかそのメカニズムと対処法を解説
カメムシ。その言葉を聞くだけで、あのくさ〜いニオイが脳内再生され、嫌な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
また、最近カメムシ多くない?と思われている方が多いこととお察しします。
今回はそんなカメムシがなぜ大量発生するのか、カメムシに対する対処法などを話していきます。
カメムシが大量発生する条件
花粉が多いと、カメムシも多い
スギやヒノキの花粉は多ければ多いほど、受粉して実をつける確率が高くなります。
そして、カメムシは、スギやヒノキの実が大好物です。実が多ければ多いほど、カメムシはたくさん食べてすくすくと成長するので、結果としてカメムシが大量発生するというメカニズムです。
草むらが近くにあると、カメムシが多い
カメムシが大量発生している場所があれば、その周辺を見渡してください。草が生い茂っている場所が必ずあるはずです。そこがカメムシの楽園です。
カメムシは植物の水分を吸うので、草むらはカメムシのホットポイントです。さらに、その草むらで産卵も行うため、更に多くのカメムシが発生しやすい環境になっています。
カメムシの生態
カメムシの一生
カメムシは4月に繁殖期を迎え、5月〜8月にかけて産卵を行います。
産卵した卵は約2週間で産まれ、その後脱皮を繰り返し、約1か月で成虫になります。
成虫になったカメムシは気温が低下してくると、春まで冬眠します。
春になり、温かくなると繁殖活動を始め、繁殖活動が終わるとその一生を終えます。
カメムシの臭いの元
カメムシは、外部から刺激を受けると、身を守るために、くさいニオイを発します。
このニオイは、脚の付け根にある臭腺という器官から分泌される化学物質の臭いです。
このニオイのせいで、カメムシは我々人類から嫌われています。が、自分の身を守るためなので仕方がないですね。
ストローで食事をする
カメムシの口にはストローのような器官があります。このストローを果物や植物の葉などに刺し込み、栄養を吸って食事をしています。
まれにいる肉食系カメムシ
カメムシは基本的に、植物の水分を吸って生きていますが、種類によっては生き物の体液を吸っている肉食系カメムシもいます。
身体にストローを刺し込まれると痛そうですね。
カメムシによる被害と対処法
悪臭被害
多くの人が受ける被害がこの悪臭被害だと思います。
カメムシのくさいニオイは、平気で2、3日残ります。
手や服についてしまうと最悪の2日間が待っているので、気をつけましょう。
室内への侵入被害
そんなくさいカメムシが家の中に入って来たら、、考えただけで恐ろしいですね。
侵入方法は、洗濯物にくっついて入って来たり、網戸の隙間から入って来たり等様々考えられます。
農作物、植物への被害
上記でお話ししたとおり、カメムシはストローのような器官を植物に刺し込んで水分を吸いますが、この刺し込んだ時に植物の細胞が破壊されます。
これが原因で農作物が正常に育たなかったりします。害虫ですね。
対処法その① ミントを利用する
カメムシはハーブの香りを嫌います。
ただし、ハーブはハーブでも甘い香りがするフェンネルはカメムシが好んでいるので気をつけてください。
おすすめは、ミントの香りがするハーブです。
対処法その② 忌避剤を使用する
ハーブでダメなら退避剤を使用することをおすすめします。
忌避剤を使うメリットは、カメムシ以外の害虫にも効果があることが多いので、害虫を一斉に排除することができる所です。
最近は、スプレーを吹きかけるだけでOKという手軽な商品もありますので、紹介しておきます。
対処法その③ 殺虫剤を利用する
ハーブを試しても退避剤を試しても、カメムシを発見してしまうことはあります。
その時活躍するのが、最後の手段、殺虫剤です。
一番手っ取り早い方法ですね。
殺虫剤を使用したくない方は、瞬間冷凍するスプレーもありますので、参考にしてみてください。
まとめ:カメムシも生きるために、くさいにおいを発している
いかがでしたか。カメムシも人類に嫌がらせをするためにくさいにおいを発しているわけではなく、自分の身を守るために仕方なく、くさいにおいを発しているのですね。
だからと言ってカメムシを好きになることは中々難しいと思います。上記の対処法を行い、カメムシのいない快適な生活を送ってください。それでは。
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