筆者が一家に一匹カマキリをおすすめする理由

昆虫

筆者が一家に一匹カマキリをおすすめする理由

このページの目的は、読者にカマキリの魅力を知ってもらい、飼育させることにあります。そのために、カマキリの生態、飼育方法などを説明していきます。

カマキリという生き物について

みなさんは、カマキリがどこに住んでいるかご存知ですか?

正解は本州、四国、九州、沖縄とまぁ、日本のいたるところに住んでいます。

その中でも特に発見できる可能性の高い場所は草むらです。草むらには、カマキリが捕食対象としているコオロギ、バッタなどが多いため、多くのカマキリが草むらで生活することを選択しています。作業効率が良いですもんね。人間が都心駅近の物件に密集するのと同じ原理です。

ただ、人間と同じように郊外に住むカマキリもいるため、草むらでなくとも、コンビニやポストの上などで発見することも多々あります。その時は都会に疲れて移住したんだなと思って温かい目で見てやってください。

カマキリの一生

カマキリは5月に産まれ、10月にはその一生を終えます。約半年の尊い人生ですね。

カマキリは一つの卵のうから、体長1.5㎝ほどの赤ちゃんカマキリが200匹、一斉に産まれます。

200匹も兄弟がいて楽しそう!と思ったそこのあなた!甘いです。自然を舐めてはいけません。なんと、、200匹の中から大人になれるカマキリは、たった1%!つまり2、3匹しか大人になれません。自然の厳しさを感じますね。

さて、大人になったカマキリはまた新たな子孫を残すため、10月に背が高い草などに卵のうを産みつけます。そして、上記でも話したとおり産まれてくるのが5月なので、11月〜4月の約半年間、厳しい寒さを卵のうの中で過ごすことになります。雪が積もり、卵のうが雪に埋もれてしまっては次の世代に命を繋ぐことができません。

そのため、カマキリは雪に埋もれないように卵のうを産みつけるのですが、年によって産みつける場所は高い年もあれば低い年もありバラバラです。

そこで、ある都市伝説が提唱されています。

『カマキリはその年に降る雪の量を知ることができる!!』

筆者は、突拍子のない話でもないのかなと思っています。母カマキリが子カマキリを思う愛の力は無限大ですからね。人間でもカマキリでも、母の愛は本物です。

筆者は、そんな母カマキリの愛の詰まった卵のうを拝見させてもらい、その年の降雪量を判断しています。みなさんにもぜひおすすめしたいです。(あくまで都市伝説です。)

ゴキブリ駆除にカマキリを

みなさんが大嫌いな、黒光りしていて、すばしっこくて、空も飛べる生き物ってなーんだ?

ゴキブリ

そう、そんなみなさんが大嫌いなゴキブリ、、、カマキリは駆除(捕食)してくれます。これが、冒頭にも述べた一家に一匹カマキリをおすすめする理由の大きな部分を占めています。

ゴキブリ駆除という面だけで見ると、クモの仲間でアシダカグモという一日に10匹以上のゴキブリを駆除(捕食)する、ゴキブリホイホイ顔負けの高スペックな奴もいますが、そもそもクモが嫌いという人も多いと思うので、筆者はカマキリをリコメンド、つまりおすすめします。

だって上記の母の愛の話を聞いて、今さらカマキリが嫌いなんて人いないですよね笑 むしろ愛おしくて仕方がないはずです。

カマキリがゴキブリを捕食する際、多少、足や羽根がボロボロと口からこぼれ落ちることもあるかもしれませんが、ご愛嬌です。

カマキリの脳を洗脳するあいつの話

あなたが飼おうと思って捕まえてきたそのカマキリ、割と高い確率で、脳を洗脳されています。

そう、ハリガネムシという寄生虫に。

ハリガネムシの一生

ハリガネムシの一生は以下のとおり。

①ハリガネムシは水中で生まれ、ヤゴなどの水性昆虫にわざと食べられる。
②ヤゴがトンボになり陸上へ。ハリガネムシも体内に侵入したまま陸上へ。
③陸上で寄生されたトンボをカマキリが捕食。ハリガネムシ、カマキリの体内に侵入成功。
④ハリガネムシはカマキリの体内ですくすくと成長。

⑤ハリガネムシが大人に成長すると、カマキリの脳を洗脳し、水中に身を投げ出させる。

ハリガネムシは水中へ帰還し、卵を産む。→①に戻る

これぞ寄生虫と言わんばかりの寄生ですね。恐ろしいです。

ハリガネムシをあぶり出す方法

この話をすると、カマキリは愛おしくなってきて飼育しようと思ったのに、ハリガネムシが気持ち悪くてやっぱりやーめた。という方が出てくると思います。

ただ安心してください。ハリガネムシに寄生されたカマキリかどうかは一発で判断することができます。

それは、カマキリのお尻を水につけるだけです。ハリガネムシに寄生されたカマキリであれば、お尻からニョロニョロとハリガネムシが出てきます。

カマキリを捕まえてきたら、まずこの方法で寄生されているかどうかを確認し、寄生されていなければ、安心して部屋に招き入れることができます。簡単ですので、みなさんぜひ試してみてください。

カマキリの飼育方法

これだけは準備して。カマキリのお部屋づくり

カマキリの飼育はいたってシンプルです。

①カマキリを部屋に放す。以上

※エサは天然のゴキブリやハエをカマキリが勝手に捕食してくれるため必要なし。

 

 

 

 

怒られそうなので、一応虫かごでの飼育方法も紹介します。

用意するものは、

・虫かご

大きければ大きいほどカマキリが喜びます。

・木

できれば葉っぱもついた枝などが理想です。理由は、霧吹きで水をあげることになるのですが、あげたときに水滴がつきやすくするためです。

・石、砂

なるべく自然に近い方がカマキリが快適なためです。人もソファーがなくても生きていけますが、あった方が快適です。それと同じです。

・エサ

理想はコオロギ、バッタ、ゴキブリ、ハエですが、もし調達が難しい場合は、ソーセージや無糖ヨーグルトでも可です。

頻度は2日に1回程度が好ましいです。

まとめ:読者が一家に一匹カマキリを飼育したいと思ってもらえていたらいいな。

ここまで読んでくださりありがとうございます。読者の方の気持ちを察するに、すぐにでも外に出てカマキリを捕獲し、一緒に住みたいと思ってもらえていると思います。

この夏はカマキリと一緒にゴキブリのいない快適な生活をエンジョイしましょう。それでは。

 

おまけ:カマキリはど~こだ?

最後に、カマキリの撮影に成功したので『カマキリはど〜こだ?クイズ』を開催して終わりにしたいと思います。

どうぞ!!!↓  ハードモード

少し見えやすく!!!↓  イージーモード

答え↓

ここにいるよ〜 byカマキリ

最高のシルエット。ふお。

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