イモリとヤモリの違い、あなたは答えることができますか?
イモリとヤモリ。その違いを答えてくださいと言われると、ドキッとしてしまうそこのあなた。
今回はそんなイモリとヤモリの違いについてのモヤモヤを払拭します。
イモリとヤモリの見分け方
おなかの色で見分ける
イモリとヤモリの一番簡単な見分け方としては、おなかの色です。
おなかの色が赤ければイモリ、赤くなければヤモリです。
イモリの赤いおなかは、毒々しい見た目をしていますが、見た目だけではなく、本当に毒を持っています。
漢字で覚える
どっちがイモリでどっちがヤモリだったかごちゃごちゃになってしまう方も多いと思います。
そんなあなたにオススメする覚え方は、漢字で覚えることです。
イモリは「井守」、ヤモリは「家守」と覚えましょう。
昔から、イモリは井戸周りの害虫を食べてくれることから、井戸を守る生き物、「井守」。ヤモリは家周りの害虫を食べてくれることから、家を守る生き物、「家守」と呼ばれています。
このように覚えることで、井戸を守るイモリは水辺の生き物、家を守るヤモリは陸の生き物と簡単に見分けることができるようになります。
まぶたの有無で見分ける
イモリにはまぶたがあり、ヤモリにはまぶたがありません。
よく観察すると、発見できると思います。
皮膚の違いで見分ける
イモリの皮膚は粘膜によって覆われていますが、ヤモリの皮膚は鱗によって覆われています。
イモリは皮膚呼吸をするために、鱗がないと言われています。
イモリは水辺に、ヤモリは陸に適した皮膚を持っているのですね。
卵の姿で見分ける
イモリの卵は、プルプルの膜で覆われている柔らかい卵ですが、ヤモリの卵は硬い殻で覆われています。
分類で見分ける
イモリは両生類で、ヤモリは爬虫類です。
両生類であるイモリは、小さい頃はえら呼吸、成長すると皮膚呼吸ができるようになるため、成長につれて姿が変わっていきます。
対してヤモリは、生まれた瞬間から大人と同じ姿をしています。
イモリ
毒がある
イモリのおなかは毒々しい見た目をしていますが、本当に毒を持っています。
その毒は、フグの毒で有名なテトロドトキシンです。
フグほど毒は強くないので、触っても問題ありませんが、触った後は丁寧に手を洗ってください。
間違っても、イモリを触った手で目をこすったり、口に手を入れたりしないようにしてください。
ちなみに、イモリは敵に襲われた時に、赤いおなかを見せ、毒を持っているぞ!とアピールします。身を守る術を身につけているのですね。
傷ついた体が再生する
イモリは、傷ついた体を再生する能力を持っています。
この傷ついたというのは、少し怪我をしたレベルではなく、体の一部が無くなった場合も含みます。
その再生能力、私もほしいです。
ヤモリ
垂直な壁でも歩ける
ヤモリの指には、細かい毛がたくさん生えていて、これが吸盤のような役割を果たすため、垂直な壁でも容易に歩くことができます。
窓ガラスにピタッとくっついているヤモリの姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
まるで忍者のようですね。
尻尾を自切しても再生できる
トカゲといえば尻尾を自切することで有名ですが、同じ爬虫類であるヤモリも自切をします。
そして、その尻尾は再生することができます。
ただし、イモリのように体のどの部分でも再生できるわけではなく、尻尾のみとなっています。
まとめ:イモリとヤモリは似ているようで全然違う。
いかがでしたか。モヤモヤしていたイモリとヤモリの違いについて、少しはスッキリしてもらえていると嬉しいです。
名前は似ていますが、全く違うイモリとヤモリ。いつか目にする機会があれば、ぜひゆっくりと観察してみてください。可愛い姿に癒されること間違いなしです。それでは。
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