イソギンチャクは歩くことができる!?
あなたは、イソギンチャクのことをどのぐらい知っていますか?
今回は意外と知らないイソギンチャクの生態についてお話ししていきます。
イソギンチャク、歩くんです。
結論、イソギンチャクは歩くことができます。
イソギンチャクは、足盤という普段岩にくっついている部分を使って、時速10cmで歩くことができます。秒速でも分速でもなく、時速10cmですよ!近くのコンビニに行くことも一苦労ですね。海中にコンビニがあるかどうかは知りませんが。
イソギンチャクって動物?植物?意外と知らない生態について
イソギンチャクは動物!?
イソギンチャクは刺胞動物という動物に当たります。
刺胞動物って何?という方のために、簡単に説明すると、触手に刺胞を持つ生き物のことです。例えばサンゴやクラゲが刺胞動物に当たります。
名前の由来は巾着袋から!?
イソギンチャクといえば、海中で触手をひらひらさせて泳いでいるイメージが思い浮かぶと思います。しかし、潮の満ち引きによってできた潮だまりにいるイソギンチャクは、触手をきゅっと閉じていることが多いです。その見た目から「磯の巾着」→「イソギンチャク」という名前が付けられました。
イソギンチャクって何を食べる!?
イソギンチャクは、小魚やエビ、動物性プランクトンを食べています。獲物の捕獲手順は以下のとおりです。
①海中で、毒を持つ触手を漂わせながら獲物を待ち構えます。
②触手に獲物が触れると、触手に付属している刺胞を刺し、神経系の毒を注入します。
③毒によって体が麻痺した獲物を、そのまま丸のみします。
④イソギンチャクの消化液で分解・吸収します。消化できなかったものは、吐き出します。
なお、プランクトンなどの小さな獲物は、口盤の表面にある繊毛でキャッチし、そのまま食べます。
イソギンチャクは100年生きる!?
イソギンチャクは長生きだ!とは言われていますが、実際にどれくらいの寿命があるのかは、今の時点では分かっていません。
その理由は、木の年輪のように、イソギンチャクの歳を確認するためのものが発見されていないからです。
ただ、都市伝説として、100年以上生きる個体もいるのでは?という話もあります
時間に余裕がある方は、イソギンチャクを飼育し、何年生きるか検証してみても良いかもしれませんね。
イソギンチャクとクマノミの関係
クマノミは、有名な映画の主役となったこともあり、子供から大人まで幅広い世代の人気者です。
鮮やかなオレンジ色の体に白と黒の模様がとても美しく、観賞魚としても人気が高いです。
そんなクマノミは、イソギンチャクの触手の中で生活しています。「刺されないの?」と心配になったそこのあなた。安心してください。
クマノミは体表に粘膜をまとっており、その粘膜とイソギンチャクの粘液が非常に似ています。このことにより、イソギンチャクの脳が、クマノミを外敵だ!と認識しないため、クマノミは刺されなくてすむのです。
イソギンチャクにメリットはないのか?と思ったイソギンチャク贔屓のあなたへ。
イソギンチャクにも、クマノミの食べ残しの餌を分けてもらえるというメリットがありますのでご安心ください。
イソギンチャクに刺された時の対処法
もしイソギンチャクに刺された時は、焦って触ったり擦ったりせずに、以下の行動をお願いします。
①海水できれいに刺胞を洗い流す。
②腫れ、発熱がある場合は冷水で冷やす。
応急処置は以上です。その後、痛みや痒み、炎症が激しい場合は迷わず病院に行ってください。
まとめ
いかがでしたか?意外と知らないイソギンチャクの一面が知れて、みなさんがイソギンチャクのことを少しでも好きになっていただけていれば嬉しいです。それでは。
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