超可愛いハクビシン。けれどダニが大量に?
見た目は超かわいいハクビシン。ただ、その身体にはダニが大量に住んでいます。
ダニ以外にも、人類に様々な災いをもたらすハクビシン。今回は、なぜハクビシンが災いをもたらすのか、その理由をお話ししていきます。
ハクビシンってどんな生き物?
ハクビシン、白鼻芯、雷獣
まずはハクビシンの基本スペックからお話ししていきます。
ハクビシンは、ネコ目ジャコウネコ科です。体長は約100cmで、体重は約4、5kgです。
体毛は、全体的に黒っぽい灰色ですが、鼻に特徴的な白い模様があり、その白い鼻から「白鼻芯(はくびしん)」という名前がつけられています。また、雷獣という中学2年生がキャッキャ言って喜ぶ別名もあります。
また、バランス感覚はピカイチであり、電線や木の上をゆうゆうと歩く姿がよく目撃されています。
そして、甘い果物が大好物です。ここまで聞くとタヌキじゃん!と思う方も多いと思いますが、タヌキよりも高い所に登るのが得意です。そのため、タヌキが届かない農作物も食べてしまいます。正直、タヌキよりタチが悪いです。
農作物・人類・ペット・家屋すべてに災いをもたらすハクビシン
ハクビシンがもたらす災いを一つずつお話ししていきます。
農作物の食害
農作物の害獣による損失額ランキングで、ハクビシンは常に上位を占めています。甘いもの、つまり果物や野菜を好むため、畑や果樹園に不法侵入して作物を喰い荒らしてしまいます。
野菜とか育ててないから自分は関係ないやと思ったそこのあなた!!外でペットを飼っていませんか?もし飼っていれば関係大アリです。
ハクビシンは雑食性なので、ペットフードを外に置いていると、どこからともなくハクビシンがやってきて、盗み食いをされたという話が跡をたちません。ほんと、雷獣ではなく害獣ですね。
人類・ペットへの健康被害
ハクビシンの身体や糞尿には、たくさんのダニ、ノミ、病原体が住んでいます。ペットフードを食べに庭先に来た際や、天井裏に住み着いたハクビシンが残した糞尿によって汚染された場所に触れると、アレルギーや皮膚病を発症する恐れがあります。こわ。
2003年頃に広まった新型肺炎SARSの媒介者として、ハクビシンの名が挙げられたこともあります。こわこわ。
家屋へのダメージ
ハクビシンは、断熱材や建材を剥がして天井裏に巣をつくり、住み着くことがあります。
そうなると、断熱材や建材の修理をしなくてはなりません。さらに、ハクビシンは尿を大量にします。その量は一度に200mlとも言われており、ニオイも強烈です。そんな糞尿が天井に蓄積し、壁に浸透し、、想像しただけで恐ろしいですね。
そんな糞尿のニオイは中々取れません。一度ニオイが消えたように思っても、時間が経つとまたニオイがやってきます。
火災の危険がある
ハクビシンが住みつく天井裏には、電気関係の配線が設置されています。そこにハクビシンが尿をかけてショートさせたり、配線をかじったりすると、火災の危険が高まります。ヤバすぎぃ。
ハクビシンを追い払おう。
ここまで読んでくださった方は、ハクビシンの恐ろしさをご理解いただけたと思います。今すぐにでもハクビシンを追い払いたいそこのあなた。注意すべき点がありますのでお伝えします。
鳥獣保護法に気をつけて
ハクビシンは鳥獣保護法の対象なので、自治体の許可を得ない殺傷や捕獲は禁じられています。
いくらハクビシンが憎いからといって、犯罪者になってしまっては元も子もありません。まずはお住まいの自治体に連絡、その後、業者に駆除を依頼することがベストです。
忌避剤を使って追い払う
どうしても自分の手で憎きハクビシンを追い払いたいそこのあなた。忌避剤を使用することをオススメします。退避剤を天井裏にソッと設置するだけでオッケーです。
その際、ハクビシンの糞尿に触れないよう注視しましょう。
まとめ
ハクビシン。見た目は超可愛いのに、人類に様々な災いをもたらす生き物であることがお分かりいただけたでしょうか。
ハクビシンなどの野生の動物には、たとえ可愛くても、適切な距離感を取ることが大切ですね。それでは。
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