人を刺すハチとその見分け方を解説。刺す前にはルーティンがある!?
大きなハチが羽音を鳴らして飛んできたら、慌ててつい振り払ったり、走って逃げたりしてしまいますよね。
ただその行動、ハチを刺激してしまっているかもしれません。
今回は人を刺すハチの種類と人を刺す前のルーティンをご紹介します。
ハチの見分け方
人を刺すハチは大きく分けて3種類
私たちの身近には、人を刺すハチが、大きく分けて3種類存在しています。
そのハチとは、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチです。
そんな3種類のハチの見分け方と特徴を解説します。
スズメバチの特徴
体色:体はオレンジ色。脚は黒色。
素早く移動することができる。
巣は茶色で丸く、何層も重なっている。マーブル模様。
巣をつくる場所は、軒下、土の中、屋根裏、木の洞など、色々な場所につくる。
アシナガバチの特徴
体色:体も脚も黄色。
その名のとおり、後ろ足が長い。後ろ足を垂らしてフワフワ飛んでいる。
巣は灰色で上から垂れ下がっている。お椀を逆にした形。
巣をつくる場所は、軒下やベランダ、木の枝など、人目につく場所が多い。
ミツバチの特徴
体色:黄色に黒のしましま模様。足は黒色。
花の周りをゆっくりと飛んでいる。
巣は、茶色で平らな板のような形をしている。
巣を作る場所は、床下や木のくぼみなど、狭い場所に作られることが多い。
スズメバチの種類
人を刺す3種類のハチの中でも、一番危険なスズメバチについて、深掘りしていきます。
キイロスズメバチ
キイロスズメバチは、死亡例もある刺されると危険なハチです。
その性格はとても攻撃的で、市街地で数多く発生するため、被害件数は一番多いです。
見分け方としては、全身に黄色い毛が生えている所です。
キイロスズメバチは、巣に近付いた人間に対して特に攻撃的になるので、巣に気づかずに近づいてしまって刺されたということがないように、注意が必要です。
オオスズメバチ
オオスズメバチに刺されると、激しい痛みや腫れという症状が出ます。
この痛みは、ハチの中でも1、2位を争う痛みです。
オオスズメバチの群れに囲まれて、一度に複数回刺された場合、死に至ることもあります。
その性格は非常に攻撃的で、特に夏から秋にかけては活発に活動するため、注意が必要です。
また、時速40キロ(車やん笑)で飛行することができます。
モンスズメバチ
モンスズメバチは、キイロスズメバチやオオスズメバチほどではありませんが、攻撃的な部類に入るハチです。
セミを襲っていることで有名ですが、セミ以外にもバッタやトンボも捕食対象です。
近年、モンスズメバチは数を減らしており、海外では絶滅危惧種に指定されている国もあります。
ヒメスズメバチ
ヒメスズメバチは大型のハチで、オオスズメバチの次に大きいです。
性格は比較的温和で、こちらから刺激を与えない限り、攻撃されることはほぼありません。
お尻の先端が黒いため、その色で他のスズメバチと見分けると良いでしょう。
ハチが人を刺す前のルーティン
刺す前には警告を出してくれる
蜂は人を見つけると、すぐに攻撃を始めてくるわけではありません。
前述した攻撃的なハチでさえも、刺す前には高い確率で警告を出してくれます。
以下が人を刺すルーティンです。
①人が巣や縄張りに近付くと、害を与える者かどうか周囲を飛び回り偵察、判断する。
②敵と判断されたら、羽音を鳴らし、大顎でカチカチと音を出し、警告する。
この警告に気づかないと、巣から大量のハチが出てきて、一斉攻撃をしかけられます。
以上が一般的なハチが刺すルーティンですが、ハチに遭遇した時に、慌てて振り払う、大声を出して走って逃げるなどの行動をしてしまうと、ハチを刺激してしまい、上記のルーティンを関係なく刺してくることもありますので、慌てずに、ゆっくりとその場を離れましょう。
まとめ
いかがでしたか。人を刺すハチは大きく分けてスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類で、中でもスズメバチには特に気をつけないといけないことが分かってもらえたと思います。ハチに遭遇することはよくあると思いますが、慌てて振り払ったらせず、落ち着いて行動しましょう。それでは。
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